古来より日本一の桜の名所として知られる吉野山。
吉野山とは、大峯連山の北の端から、南に約8kmつづく尾根一帯を指します。
また大峯信仰登山の根拠地でもあり、修験道の霊場とされてきました。霊場「吉野・大峯」と「熊野三山」を結ぶ修行の道は「大峯奥駈道」と呼ばれ、今日でも修行が行われています。
2004年7月、吉野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が、ユネスコの世界遺産に認定されました。
これは、遺跡や文化的な価値の高い建造物、貴重な自然環境を保護・保全し、人類にとってかけがえのない共通の財産として 後世に継承していく事を目的に、世界遺産条約に基づき世界遺産リストに登録されている物件のことです。
吉野山は山全体が世界遺産として登録されており、吉野水分神社・金峯神社・金峯山寺・吉水神社などの世界遺産の建造物を徒歩で回れることも魅力です。
他にも役行者(役小角)を開祖とする修験道の寺や、 南朝ゆかりの史跡、源義経ゆかりの地や、西行や芭蕉が逍遙した文学の史跡など、歴史的な場所が数多く見られます。
また、吉野山は桜の時期だけでなくアジサイ、紅葉、雪景色など四季折々の色々な表情も楽しめます。
奈良県が発信する「記紀・万葉プロジェクト」とは現代〜古代〜未来のつながりを歴史を感じながら、楽しく実感して行こうとする、9年間(2012年『古事記』完成1300年から2020年『日本書紀』完成1300年)にわたる取り組みです 。
『古事記』『日本書紀』『万葉集』のふるさと、奈良県ならではのプロジェクトで、様々な文献や地域の伝承など豊かな歴史素材を活用しながらすすめていきます。
「記紀・万葉プロジェクト」は、50年〜100年という長期的な視点のもと、歴史や伝承の魅力を再発見する「気づく心」と、豊かな歴史を「生かし、味わう心」、先人から受け継がれたアイデンティティーを「誇りに思う心」、そしてそれらを次世代へとつないでいく「継承の心」を基本理念としています。
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